誰でも良い医者にかかりたいよね?医者に聞いた「良い医者の見分け方」
誰でも病気や怪我などをした時に良い医者にかかりたいですよね?
あえてヤブ医者を選ぶ!なんて言う人はいないと思います。
でも、良い医者っていう判断基準がわからないので、どんな医者や病院が悪いのか?それとも良いのか?はっきり言ってわからないですよね。
今日はそんな良い医者・やぶ医者の判断基準を現役の医者の意見をまとめたので紹介しましょう。
また、健康カプセル!ゲンキの時間|ドクター編でやっていた、意見も参考にしています。
自分に対して親身になってくれる医者を見つけて健康維持を心がけましょう。
病院に行く前に見極める!こんな医者は危険?ヤブ医者の見分け方!
まずは、病院に行く前に判断できる「ここの医者は大丈夫なのか?」「本当にここのお医者さんは腕が良いのか?」というポイントを紹介しましょう。
病院の口コミサイトなどもあるくらい医者の質、病院の質は違うんですよ。
良い医者に当たるなんて運だと思っている人も多いと思いますが、簡単な作業である程度見極めることができちゃいます。
そんな病院にかかる前から、良い医者を見分ける方法を3つピックアップしてみました。
症例数が少ない医者・病院は危険かも?
外科医などの場合は、この症例数が良い医者・病院なのか見極めるポイントになります。
特に心臓外科医などになると、症例数こそが技術の証明になるんです。
症例数が少ないと、医者とはいえ忘れてしまう・・・まではいきませんが、実践から遠ざかっているブランクがあるわけです。
プロ野球選手でも、5試合に1度スタメンの選手よりも5試合ですべてスタメンの選手のほうが、試合勘みたいなものを忘れないから
有利と言われています。
医者も同じように手術勘みたいなものがあるようですね。
むしろ、症例数が多い自体、人気の医者であり腕が立つという判断もできますね。
ちなみに、心臓外科医の基準としては年間100例を超えているかどうかが大きなポイントになるみたいです。
なかなか症例数なんて調べることはできませんが、病院や医者の症例数が載っている本やサイトもあるので、病院に行く前に
チェックしておきましょう。
病院別の症例数を確認するなら上記2つのサイトがおすすめですよ。
常勤と非常勤の割合がヤブ医者・病院のポイント
医者には常勤と非常勤と仕組みがあります。これが良い医者を見つけるために重要なファクターになります。
- 常勤:外来、手術やその後の入院、内科的な治療まで行う。
- 非常勤:外来での患者を主体に行う。
常勤と非常勤についての見極めは簡単で、ズバリ、常勤医が多い病院の方!!
病院をいくつかピックアップして常勤医と非常勤医の割合を比較してみましょう。そこで、一番常勤医の割合が多い病院に行くのがベストといえます。
常勤と非常勤の割合は病院のホームページなどで確認できるので、めんどくさいかもしれませんが、いくつか病院をピックアップして確認しておきましょう。
診療科が多すぎるところは注意が必要!
診療科が医者に対して多すぎるとこは注意が必要です。
診療科とは内科、皮膚科、泌尿器科、循環器内科、心療内科、神経内科などの症状別に別けられた専門的な病院のことです。
内科、整形外科、眼科、心療内科、形成外科、耳鼻咽喉科、精神科、美容外科、気管食道科、神経科、脳神経外科、リハビリテーション科、呼吸器科、呼吸器外科、放射線科、消化器科、心臓血管外科、神経内科、循環器科、小児外科、胃腸科、アレルギー科、皮膚泌尿器科、皮膚科、リウマチ科、性病科、泌尿器科、小児科、肛門科、産科、外科、産婦人科、婦人科、呼吸器内科、代謝内科、大腸肛門科、循環器内科、内分泌内科、眼形成眼窩外科、歯科、救急医学科、不妊内分泌科、歯科矯正科、血液科、膠原病リウマチ内科、小児歯科、血液内科、脳卒中科、歯科口腔外科、麻酔科、腫瘍治療科、糖尿病科、消化器内科、総合診療科、腎臓内科、消化器外科、乳腺甲状腺外科、腎移植科、肝胆膵外科、新生児科、血液透析科、糖尿内科、小児循環器科
こうやってみると診療科ってめちゃくちゃ多いんですね。見たこともない診療科も多々あります。
いや~できることなら、どれもお世話になりたくないです。
ちょっと話が脱線しましたが、この診療科の数が医者の数に対して見合ってない病院は注意したほうがいいでしょう。
つまり、〇〇クリニックという病院で医者が1人なのに、内科、皮膚科、泌尿器科、循環器内科、心療内科、神経内科をやっています!みたいに多すぎる場合はビジネス感強いので注意ということです。
ポイントとしては1人の医者に対して診療科は2つまでです。
医者になるには、すべて学ぶ必要があるのですが、それは医者になるまでの話です。今まで総合的に学んでいたたくさんの診療科から専門を見極めて、追求していくのが医者というものです。
1人の医者がいくつも診療科を持っているということは、浅く広くというスタイルの現れだと思っていいでしょう。
例えば、中華&イタリアン&和食&ラーメンの店でパスタを食べるよりも、イタリアン・パスタ専門店でパスタを食べたほうが追求されていて美味しい確率は高いじゃないですか?
医者や病院もそれと同じだと思ってください。
医者が1人の場合は診療科目は2つまで!
でも、小さなクリニックでも医者が複数いる場合は増えてもOK!クリニックや病院の規模じゃなくて、その病院にいる医者の数も見なければいけないポイントになります。
病院に行って見極める!医者に聞いた「良い医者」を見分けるにはココを見よう!
さて、上記では「行く前にわかるヤブ医者・注意する病院」の見極め方を紹介しました。
次は病院に実際に行った時に良い医者なのか見極めることができるポイントを紹介します。
これも医者目線で、まとめています。
基本的にシンドイくなって病院に行くものですが、そんな時に医者を見極めるなんてヤル気になれない人も多いと思いますが、覚えいてできるような、実際にチェックしてみましょう。
診察編の時に話をしっかり聞いてくれるは良い医者だ!
これは一番重要なポイントみたいです。(医者いわく)
患者の話を途中で遮ったり、患者の生活やライフスタイルなどを聞いてこない医者や、まだ患者が言いたいことがあるにもかかわらず、話の途中で結論をだすような医者は注意が必要です。
患者に対して「食生活はどうなのか?」「睡眠はちゃんととれている?どれくらい寝ている?」といったように、患者のライフスタイルや患者が訴えることに対してきちんと耳を傾ける医者は良いというわけです。
しっかり自分(患者)の話を聞いてくれる医者は良い医者だ!ということです。
診察時にわかりやすく説明してくれるのは良い医者の証
説明がわかりやすいのも良い医者である証拠です。
患者に対して丁寧な回答やわかりやすい言葉で伝えることができるのは良い医者であるポイントです。
また、説明の際にイラストや絵などを用いて、きちんと説明してくれる医者はさらに上をいく優良な医者といえます。
単純に丁寧でやさしいということではなくて、医者で絵やイラストがうまい人っていうのは体の中をしっかりイメージできているということにも繋がるんです。
特に外科医の場合は、絵がうまい人=腕が立つ医者というふうに言われているみたいです。
診察するときに患者のことをしっかり見ている医者は良い!
診察の時にしっかり患者を観察している医者が良い医者の証です。
実際に診察の時って、パソコンの画面やカルテ??みたいな用紙を見ながら、医者が診察してくれるっていうスタイルになります。
その際に、自分の方に体を向けていない医者は注意が必要です。
患者を商売目線で客と見ていることが多いようです。
また、診察室に入ってくる際に、その時点で患者の方を向いている医者はよく観察ができているか見極めるポイントになります。
例えば、医者は患者の歩き方(ふらつき加減)一つで、どんな病気の恐れがあるか?といったように読み取ることができる人たちです。
そんなスキルを持っているにも関わらず、それを怠っている時点で、慣れて傲慢になっているのでヤブ医者という可能性があるんです。
もう一つ、目を見てくれない医者も注意が必要です。
医者は眼を見て黄疸などの症状がでているかチェックすることで、肝臓や胆管の問題などを見ぬくことができます。
そういった些細な点をも見逃さないのが良い医者の証と言えるんです。
手術の前の説明が上手な医者
手術などの治療になると、手術前の説明の上手下手が良い医者を見極めるポイントになります。
- どんな手術方法があるのか?
- その手術方法にはどんなリスクがあるのか?
など、そういった内容を端的に、患者にわかりやすく伝えるのは医者としてのスキルの1つです。
実際に手術の前に、「その医者自身や家族や友人など大切な人が同じ状況ならどの手術方法をしますか?」と訪ねてみると見極めやすいと言われます。
しかし、素人がそんな突っ込んだことを聞くと、医者が腹を立ててしまうのではないか?と心配になります。
でも、これこそが見極めるポイントとも言えます。
例えば、そういった突っ込んだことを聞いたことによって、手術前の説明、手術中、手術後などに影響が出た場合るような医者なら良い医者とは言えません。
そういった場合は、病院を変えるなりしたほうがいいでしょう。
だから、手術前の説明時は良い医者なのかどうか見極めることができる重要なポイントになります。
本人だけじゃなく、家族などに聞いてもらうのもいいでしょう。
術後ケアなどの手術後の対応がしっかりしている医者
大きな病気だと手術後は入院することがほとんどだと思います。
ここでも、医者の良し悪しがでるポイントです。
術後のケアに「先生は忙しいので~」と言って看護師・ナースだけ来ているようだと注意が必要です。
こういった場合は、患者をみているのではなく、看護師からもらった情報だけで術後の対応をしている証拠です。
看護師をクッションにすることで、症状や術後の変化も微妙に変わってきます。
実際に入院病棟まで足を運んで、術後の経過を観察して、患者と会話を交わすマメな医者は良い医者だと言えるでしょう。
また、手術後の経過をみるというのは医者にとっても財産になります。
自分の腕は間違いなかったのか?手術方法は的確だったか?
そういった内容は、手術をした患者の経過をみるのが一番です。むしろ、そうしないと判断ができません。
つまり、術後に医師本人が観察することで、その医者自身の腕も磨かれていくのです。
医者のスキルに対してのストイックさなどが見極めれるので、医者の良し悪しにも関わってくるということになります。
薬を処方してもらう時にたくさんの薬を出さない医者
外来などで病院にかかった場合、診察してもらい、大きな問題がなければ薬を処方されるのが一般的な流れです。
この薬の処方時にも医者の良し悪しがわかります。
- 必要最小限の薬を処方する
- 少ない種類の薬で最大の効果を発揮させる処方
というのが医者にとっての腕の見せ所なんです。
なので、医者が選ぶ「こんな医者が良い!」というアンケートでも、圧倒的に「無駄に多くの薬を処方しない」という意見が多かったようです。
薬学など薬の処方に関しての基本は”最小の量を最低期間服用させる”ということ。
だから、薬の処方が多い場合は、その基本ができていないかもしれないので注意が必要です。
また、薬には体に良い効果だけでなく、副作用と言って悪い効果が現れることも多々あります。
つまり、薬が多くなればなるほど予期せぬ副作用のリスクが高くなるんです。
そういった面から見ても、大量の薬を処方する医者は注意が必要です。
薬の処方の時にきちんと副作用の説明をする医者
薬の処方する量と関係してきますが、副作用の説明をきちんと行ってくれる医者は良い医者だといえます。
どういった副作用があるのか、しっかり患者に伝えることは重要になり、その場の治療だけじゃなく、家に帰ってからのケアもしてくれているということです。
例えば、「薬の作用が強いから胃薬も出しておきますね!」と言われてた時に、
患者がよく飲んでいる胃薬はありますか?と聞いてくる医者は良い医者といえます。
なぜなら、胃薬などは飲み慣れているモノのほうが安心して使えるからす。
そういった面で十分に体の負担や副作用のことを考えているのか読み取ることができます。
他にも、細かいけど医者の良し悪しに関わるポイント!
- ・最新知識があって威張っていない医者。
- 患者が病状を伝えられる際に、テレビや雑誌などでみた最新の医療情報などを話すと、どんな反応があるのかを試してみると良い医者か見極められるポイントになります。古い知識だけの堅物医者を見ぬくことができるかもしれませんね。
- ・専門知識をなるべく使わないで説明してくれる医者
- 難しい病名や症状はたくさんあるので、そういった場合に紙に書いたりしてくれる医者はとても丁寧な医者と言えます。また、その時のメモを家に帰って調べることができる配慮もできています。
医者ばかりを気にするのではなく、自分も良い患者になろう!
いかがでしたか?病院に行った時に毎回「この医者は良い医者なのか?」不安になる人は、上記のポイントを確認してみてください。
また、今かかりつけの病院・医師で心当たりがあるのであれば、病院を変えてもいいかもしれませんね。
しかし、これだけは覚えておかないといけません!
医者だって人間です!
我々のような一般人(素人)の多くは「医者は何でも治してくれる、神龍のような存在」という印象を持っています。
が故に、とても辛口に評価しがちなのです。
もちろん、横柄で傲慢な医者も多く存在しているのが現実です。
しかし、彼らだって同じ人間です。良い医者か悪い医者なのか試すようなことをされれば、気分良くは思いません。
闇雲に「やぶ」だと食って掛かることはNG行為です。
医者と患者の関係は、基本的に人対人です。
医者に対して良い人間関係を作るのが、一番の良策です。