二日酔いが酷くなったと感じたら肝臓の検査をしよう!
男にとって肝臓は頑張ってもらわないと行けない臓器の1つです。
というよりも、男は肝臓を悪くするパターンが多いので、定期的な検査は重要になります。
特にお酒を週に3日以上は飲む人は1年に1回の検査は必須。
これを怠ると恐ろしいことになりかねませんよ。
肝臓の働きは3に大きく別れている。
まず、肝臓の働きは大きく3つに別れます。
肝臓が悪くなればお酒を飲めなくなるだけ!なんて思っている人も少なくないようですが、お酒で肝臓を悪くすると、身体に色々な弊害があるんですよ。
- ・アルコールや薬の分解
- お酒や薬などの有害物質を毒素が内容に分解して排出してくれる役割。
- ・エネルギーの工場
- 食べ物を食べて摂取した栄養を利用しやすいように合成したり、代謝したり、貯蔵しておいて必要な時に血液に放出する役割。
- ・胆汁の生成
- 食べ物の消化に欠かせない物質が胆汁。これを作るための役割。
仮に胆汁が生成されないと脂っこい食べ物をとっても吸収できなくなるので下痢をしてしまう!という症状が現れる。
つまり、お酒にしろ何にしろ、肝臓の機能が低下するとこの3つの機能が低下してしまうということになります。
- 最近、二日酔いがひどい・・・
- 下痢気味になっている・・・
- 体力の衰えてきている・・・
といった症状のある人はもしかすると、肝臓の機能が低下している恐れがあります。
肝臓って沈黙の臓器と呼ばれているくらい、頑張って耐えてくれる臓器です。
だから、肝臓が悲鳴を上げた時にはもう手遅れってほど進行している場合があるので、肝臓がまだ機能を果たして少し低下しているくらいで検査を受け治療を始めるのが重要になるんです。
肝臓の検査方法
肝臓の検査方法は大きく別けて2つです。
- 肝臓の機能を検査する方法
- 肝臓がウイルスにかかっていないか検査する方法
健康診断などで血液検査をするだけで1.肝臓機能の検査は簡単に行なえます。
というよりも、この検査結果を基準にして肝臓に問題があるのかか?他の検査をするべきなのか?というのが判断されます。
そして、この検査だけで唯一わからないのが、肝臓ウイルスに感染しているか?ってとこです。だから、肝臓ウイルスにかかっているかいないかもチェックする必要があります。
肝機能検査
血液検査によって肝臓の機能を確かめるわけですが、重要になるのが血液内のある2つの数値です。
- ・ALT(GPT)
- この数値が高いと肝臓が炎症を起こしていることを示しています。肝臓の機能が悪くなればなるほどこの数値は上がっていき、この数値が基準値以内だと肝炎の疑いは低くなります。
- ・r-GTP(ガンマGTP)
- アルコールやお酒を飲む人がよく気にする数値。この数値が高いと、アルコール分解が低下したり、中性脂肪に関係していきます。
この2つの数値に異常があった場合はより精密な検査が必要になります。
そして、ここで疑われるのが大きく4つ。
- ウイルス性肝炎
- 非アルコール性脂肪肝(NASH)
- アルコール性肝障害
- 自己免疫性肝炎
非アルコール性脂肪肝はNASHと言われて、肝臓に脂肪が溜まり、肝臓の機能が弱まることです。
肝臓に炎症が起こり、肝細胞が急激に壊されて機能しなかったり脂肪化が進んだりしている状態を「脂肪性肝炎」といい、肝硬変の前段階とされています。
肥満や糖尿病を原因とする非アルコール性脂肪肝の一部は、「非アルコール性脂肪肝炎(NASH〔ナッシュ〕)」へと進みます。
薬が原因でNASHを発症することもあります。
これが肝硬変(肝臓が固くなる)につながり、これを放っておくと肝臓がんへとステージアップしていきます。
最近、増えている肝臓病の原因の1つです。
肝炎ウイルス検査
肝炎ウイルスの感染の有無を調べる検査です。肝臓機能の検査で問題がなくても、ウイルスにかかっている可能性は十分にありえます。
もちろん、機能検査の段階で異常があれば、肝炎ウイルスの疑いはより高くなると考えてください。
でも、それだけではハッキリわからないので、肝炎ウイルスの検査は機能検査とは別に行うのが一般的です。
肝炎ウイルスとして代表的なのが2つ。
おそらく誰もが聞いたことがあると思います。
これら肝炎ウイルスに感染すると、肝臓でウイルスが増殖してしまいます。
すると、身体でそのウイルスを倒すための免疫機能が備わって、抗体が作られます。その抗体がウイスルを攻撃してくれます。
検査では、この抗体が血液中にあるかどうかを調べることで、C型肝炎ウイルスに感染しているかを判断します。
かかっていなければ、ウイルスを倒すための抗体は作られないわけですから。
そして、この抗体は健康診断などの血液検査ではわかりません。
だから、2つの検査を両方受けることが重要になります。
機能に異常がなければいいのでは?と思いますが、肝炎ウイルス(B型・C型)にかかっていると、肝臓がんになるリスクがかなり高くなります。
肝臓機能が基準内でも見逃してしまったら・・・となるとかなり生死をかけたギャンブルをしているようなものです。
ちなみに、肝臓がんの原因の約8割がB型肝炎・C型肝炎によるもの。
肝機能の数値が正常でも、B型肝炎・C型肝炎のウイルスが存在してることがあるので、肝臓の健康状態を調べるのであれば肝機能検査と肝炎ウイルス検査の2つは絶対に必要になります。
肝臓予防に大切な栄養素
最近では、NASHと呼ばれる生活習慣や食生活が問題で肝臓が弱ってしまうパターンが増えています。
そこで重要になるのが、日々の生活であり、肝臓を健康に保つための栄養素です。
人間は何を食べないと栄養素を補えませんからね!
肝臓に1番大切な栄養素はタンパク質です。
そもそも、タンパク質というのは細胞の材料となっている栄養素です。
また、筋肉は第二の肝臓と呼ばれていて、この筋肉もタンパク質によって作られていて、非常に大切な栄養素なんです。
次に気をつけるのが食物繊維。
食物繊維は排便を促す働きがあって、この栄養素が不足すると便秘になる可能性が
高くなります。
便秘になると、大腸菌がアンモニアを発生してしまし、このアンモニアが肝臓に溜まると、代謝の時に肝臓へ負担が大きくかけてしまいます。
「便秘→アンモニア→肝臓への負担」と考えれば、腸の機能を高める栄養素として優れている食物繊維も肝臓にとって大切な栄養素といえるんです。
付け加えるなら、ビタミン・ミネラル。
肝臓の栄養代謝を円滑にしてくれるのがビタミンとミネラルです。
ビタミンとミネラルが肝臓の活動をサポートしてくれると思ってください。
肝臓の健康を保つためには他にも重要なことはたくさんありますが、肝臓への栄養補給は最重要項目だと思ってください。
もちろん、お酒の飲み過ぎにも注意が必要です。
肝臓の健康を意識するのであれば、まずは検査から始めて、自分の肝臓がどのくらい弱っているのか?をチェックするのが第一歩になります。