【お酒が弱い人必見】吐けば強くなるはウソ・ホント!?
お酒なんて吐けば強くなるよ!
何回も飲んで吐いてを繰り返していたら強くなるから!
アルコールが苦手な人・弱い人からすればこの言葉は耳を塞ぎたくなるようなもの。
ある程度の年齢になればお酒の席は増えますし、飲まなければいけない機会も増えてきます。
でもそんな場でお酒が飲めないので…とソフトドリンクを飲んでいると…
お前まだ酒飲めないのかよ!
吐くまで飲んで鍛えないからだよ!
俺は何回も吐いて飲んでを繰り返したから強くなった!
もうこんな言葉はうんざりです。
自分の武勇伝を語りたいだけか?科学的な根拠があってそんな偉そうな発言してんのかよ!
飲めないものは飲めないんだよ!!!!
なんてイラッとしてしまう人も多いんじゃないでしょうかね?
医学的に証明できるならしてほしいものです。。
だって【本当にお酒に弱い人】は、強くなることがないんですから…
お酒に強い人と弱い人の違い
めちゃくちゃお酒が飲める人がいるのに、一口飲むだけで気分が悪くなってしまう人もいますよね。
どうしてこれほどの差が生まれてしまうのか。
基本的には遺伝的な要素が多いって知っていましたか?
父と母が共に酒豪…
単純に言えばそのような人はお酒に強いと言えます。
お酒で酔っ払う仕組み
そもそもどうしてお酒(アルコール)を摂取したら、顔が赤くなったり気分が悪くなったりするのでしょう。
体内にある酵素ALDHがキーポイントです!
アルコールは体内に入ると肝臓の力でまず「水」と「アセトアルデヒド」という物質に変化します。
「吐き気」や「頭痛」「二日酔い」などの原因になる有害な物質「アセトアルデヒド」は私達の身体にとって有害なもの。
この「アセトアルデヒド」を分解するために必要なものが「ALDH」という酵素。
「ALDH」が頑張って働いてくれると体に無害の「酢酸」へと分解してくれます!
厳密に言えばALDHは2種類存在します。
でーすが!ここ注目ポイントです!
「ALDHは生まれつき活性力に差があるんです」
活性力に差があると難しくいうとわかりづらいので、ALDHが多いか少ないかで言えばわかりやすいですね。
お酒が弱い人はALDHが生まれつき少ない!
私たちは日本人は3種類に分かれます。
もうなんとなくわかりますよね?
お酒が弱い人は「ALDH」を全く持っていない人・もしくは「ALDHⅠ」しか持っていない人です。
逆にお酒の強い人は「ALDHⅡ」を持っています!
そして重要なこと。
このALDHの多さや種類は生まれつき備わっているもので、増やすことはできないということ。
親から受け継いだ遺伝子の組み合わせによって決定してしまうのです。
つまりお酒に弱いのは先天性のものということですね。
お酒に弱かったけど強くなった人はなぜ強くなれたのか?
お酒に弱い人が強くなった!
俺は何度も吐いて強くなった!
もちろん中にはこのような人もいるはずです。
お酒に弱いのが先天性で、生まれつき決まってしまっているとするのであればおかしいじゃないか!
こんな疑問が浮かびます。
その場合はどうしてお酒に強くなったのでしょうか?
ALDHに変わる酵素の活躍のおかげ!
実は肝臓にはアルコールを分解する酵素がALDH以外にも存在しています。
それが「MEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素)」と言われるもの。
このMEOSもアルコールを分解させる能力が有ります。
ただし、血液中のアルコール濃度が高くなった場合のみ活動するもの。
いわゆる緊急用のものです。
ですから、どうしても分解できなくなった時に活躍するのがMEOSなんです。
お酒が弱いのに強くなった!と言う人は、この緊急用の分解酵素MEOSが積極的に活躍している事が考えられます。
ALDHⅠを生まれつき持っている人は飲めるようになる!
一番考えられる要素としてはALDHⅠを持っている人。
ALDHⅠやALDHⅡなどアセトアルデヒドを分解する力を持っている酵素を持っている人でも、最初はうまく機能しません。
20歳になったばかりの人がお酒に弱いのはこれが関係しています。
しかし何度も飲酒をすることで機能がうまく働き本来の力を発揮するようになってくれるんです。
うまく機能するようになればALDHⅡを持っている人はもちろん、ALDHⅠを持っている人もある程度はお酒を楽しむ事ができるほどまでは飲めるようになります。
要するに、何度も吐いて強くなった!と言う人の多くはALDHⅠを生まれつき持っていたから!
といえるんです。
アルコール分解酵素を持っていない人は永遠に強くならない!
ここまでくればもうお分かりですね。
生まれつき「ALDH」を全く持っていない人は、基本的に強くなることはありません。
先ほどお話したMEOSだけでは全く話しにならないんです。
日本人の約7%程が「ALDH」を全く持っていないとされています。
いくらお酒を飲んでもすぐに気分が悪くなったり、頭が痛くなる人はALDHを持っていない場合が強いです。
なのでそのような人はいくら飲んで吐いてを繰り返しても、「ALDH」が生まれることはないので強くなりません。
まとめ
基本的にお酒が【極端に弱い人】が強くなることはないと思っていいと思います。
実際に強くなった人は元々アルコールを分解する酵素を持っていた場合。
うまく機能していなかったALDHが、飲酒を繰り返すに連れて活性化するようになってきたことが大きな要素だということ。
ALDHを全く持っていない人は永遠に緊急用の分解酵素MEOSだけでやり繰りしなければいけないので間に合いません。
結果的に何時までたってもアルコールに負けてしまいます。
要するに「吐けば強くなる」は人によるということ。
全員が全員強くなるわけではありません!
自分がどのアルコール分解酵素を持っているかは確認することができます。
100%確実というわけではありませんが、参考にはなります!
ぜひ一度試してみましょう。
ALDHを持っていれば、、、吐けば強くなるかもしれませんよ…